2019年05月30日

西宮の病院内ヘアサロンが法人化
「株式会社アピアランスサロン」5月24日設立
医療用ウィッグ中心に「がん患者の外見の悩み」をサポート
「どこに相談していいか分からない」をなくす!
アピアランスケアの全国展開を目指す

高まる「がん患者の外見のサポート」の必要性と、深刻な「専門家不足」のミスマッチを解消

株式会社アピアランスサロン

2019年5月24日、西宮市内の理容室「ヘアサロンK」(代表:小谷和也 西宮市六湛寺町、県立西宮病院内 地下1階)は法人化し、「株式会社アピアランスサロン」を設立いたしましたのでお知らせいたします。

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株式会社アピアランス 代表取締役 小谷和也

アピアランスとは「外見」という意味です。当社はがん患者の外見変化に起因する苦痛を軽減するため、医療用ウィッグを中心としたサポートを提供しています。2008年に院内ヘアサロン開業、2015年に医療用ウィッグ取り扱いをはじめて以来、多数の患者をサポートしてきました。医療用ウィッグの助成金や補助金を実施する自治体も現れるなど、がん患者の外見のケアは今後ますます注目を集めます。

法人化を契機に、今後は従来のアピアランスケアに加え、
①がんサバイバーの方の就労支援
②全国の院内ヘアサロンと協働し組織化
に取り組み、【院内ヘアサロン=アピアランス支援】が全国で受けられる環境作りを目指していきます。

■医療用ウィッグのニーズの高まり 【背景】
当社は、県立西宮病院の地下1階にある院内ヘアサロンとして、がん患者の抗がん剤治療の副作用による外見の変化の悩みをサポートする「アピアランスケア」を行ってまいりました。「医療用ウィッグの試着」をはじめ、まゆげやまつげの脱毛、爪の変色など、抗がん剤治療を行うがん患者を対象に、外見の悩みに対してトータルでサポートを行ってきた結果、現在では関西圏を中心に、月に約50人の相談者が来店され、来店人数は日々、増えています。兵庫県では4月1日にがん対策推進条例が施行され、この動きは今後ますます加速されることが予想されます。
※兵庫県/がん対策推進条例の概要:https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/documents/02honsiryou.pdf

■アピアランスケアができる理美容師の不足 【課題解決】
医療用かつら市場は年々拡大している一方、抗がん剤治療の副作用で起こる脱毛への対処法を理解して説明できる理容師・美容師がほとんどいないため、適切なアドバイスを受けられずに不安を感じているがん患者が多数いらっしゃいます。アピアランスケアは必要としている人が多いのにも関わらず、窓口が圧倒的に少なく、認知度も低いため、必要な人に届いていないというミスマッチが起きています。

■関西では珍しい、医療用ウィッグを試着できる常設拠点 【希少性】
当社は、医療用ウィッグ大手通販メーカーの「アンベリール」のウィッグを試着できる西日本唯一の拠点となっているほか、「NPO法人全国福祉理美容師養成協会(ふくりび)」が開発した人毛100%のウィッグの試着も可能です。市内・県内からの来店者を中心に、遠くは岡山、和歌山、奈良など県外からも相次いで来店があり、需要は確実に高まりつつあります。

■アピアランスケアを全国で受けられる環境を目指します 【展望】
これまで個人事業として西宮の1拠点でのみアピアランスケアを行ってまいりましたが、全国どこにいてもアピアランスケアを受けられる環境を目指し、法人化して新体制でサービスの拡充に取り組みます。これまでに実務を通して培ってきたアピアランスケアのサービスを体系化し、全国の病院内サロンを中心にノウハウを提供して、アピアランスケアを提供できる拠点を増やしていきます。

今回は、この「アピアランスケア」の取り組みについて、ご取材いただけますようお願いします。

【対象】 「抗がん剤の副作用で脱毛に悩む女性」
がん患者の方への聞き取り調査の結果、「外見の変化」の悩みや負担の割合は高く、特に75歳未満では2番目に高い数値となっています。

【出典】2013 がんと向き合った4,054人の声(がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査 報告書)
「がんの社会学」に関する研究グループ(研究代表者 静岡県立静岡がんセンター総長 山口建)
【コンセプト】 「手に取る」「直接相談する」 【人と場の提供】
医療用ウィッグは通販が主流ですが、突然患者になって戸惑うばかりの状況で知識もないまま医療用ウィッグを選ぶのは困難で心理的負担の大きい作業です。当社では実際に来店して試着ができ、専門家のアドバイスも受けられます。手に取って相談して医療用ウィッグを選べる「場」と「人」を提供しています。
また、西宮市今津にある美容室「ピノコラ」と連携してがん患者のサポートを行っており、専門知識と経験が豊かなヘアサロンで医療用ウィッグを頭に着けたままの調整カット、メンテナンスを受けられます。

【強み】 「アピアランスケアの専門家のアドバイス」 【専門性】
通常のウィッグと違い、着用するのが抗がん剤の副作用による脱毛に悩むがん患者であるため、医療用ウィッグを提供するには専門家のアドバイスが不可欠です。当社では経験に裏打ちされた確かな知識で1人1人の患者に合わせた提案を行います。

【メッセージ】 「病院内理容室の使命」 【思い】
病院では脱毛しますと言われるだけで、その先の相談をする場所も人もおらず、経験者のブログを読みあさるしかなく、全国的にみなさんが困られています。脱毛の悩みは医療ではなく、美容の範疇だと気づきました。病院内にある理容室を営む自分の使命だと思っています。
2017年11月からは、今津の美容室「ピノコラ(代表 松尾康弘、西宮市今津二葉町)」と提携し、医療用ウィッグをかぶったままカットできるサービスも提供を開始しました。今後、がん患者のアピアランス(外見)ケアに共感してくれる理美容師の仲間を募り、西宮から活動の幅を広げていきたいと考えています。

【プロフィール】 代表取締役 小谷和也(こたにかずや)

■70年以上続く老舗理容店の三代目
1973年兵庫県西宮市生まれ。昔ながらの自宅兼理容店の長男として子供の頃から店舗の雑用など理容の仕事に慣れ親しむ。2008年、県立西宮病院内の理容室をオープン。

■がん患者の容姿のケア「アピアランスケア」に取り組む
がんは2人に1人が罹患するといわれる中、抗がん剤治療中の髪の相談が急増。相談できる場所もなく、人もいないという現実に気づく。セミオーダー医療用ウィッグの相談、無料試着サービス、販売をはじめ、眉毛・まつ毛の脱毛、爪の変色など外見の悩みにトータルでサポートする体制を整える。

・2004年ヘルパー2級の資格取得、2006年福祉理美容師の資格取得
・兵庫県内最大の患者会「ゆずりは」事務局長
・ひょうごがん患者連絡会 理事
・NPO法人 全国福祉理美容師養成協会(ふくりび)会員

株式会社アピアランス
https://appearance-salon.com/

◆お問合せ先

会社名:株式会社アピアランス
担当者:小谷和也
TEL:070-5662-3470
MAIL:[email protected]

◆プレスリリース画像
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ウィッグを装着した状態で1人1人に合わせてカット
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試着用の医療用ウィッグ
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試着できる人毛100%の医療用ウィッグ
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兵庫県立西宮病院地下1階にあるサロン
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西宮今津の美容室「PINOCOLA(ピノコラ)」と提携してウィッグの調整・メンテナンスをサポート
◆Youtube動画

“たいせつ”がギュッと。阪神沿線「アピアランスサロン 代表 小谷 和也さん」

◆プレスリリースPDF
【514.97 KB】

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