半年で約200名の“ビジネス手話サーバー”が誕生


聴覚障がい者のためのビジネス手話講座が開講


~「手話言語条例」制定で需要高まる~



2015年6月25日
一般社団法人日本ビジネス手話協会





プレスリリース 医療・福祉情報

一般社団法人日本ビジネス手話協会(京都市伏見区)は、2014年より、接客に携わる方を対象に、ビジネス手話講座(全5回)をスタートしました。今期最終回となる6月30日の講座をもって、188名が修了となります。聴覚障がい者(お客様)が安心してサービスを受けられるよう、単に手話を学ぶだけでなく、適切な接客・サービスの方法を、実際の体験を通じて学ぶのが特徴です。

■大手美容院ではスタッフ全員が受講
当講座は、2014年10月に一般社団法人日本ビジネス手話協会を設立したことをきっかけに開始しました。講座では、実際に聴覚障がい者とのロールプレイを通じ、耳が聞こえないお客様と接する側、耳が聞こえないお客様側の両方の立場を経験し、技術面だけでなく心理面まで学ぶことが出来ます。現在、関西に32店舗ある美容室NYNY(本社 京都市伏見区)のスタッフは、ほぼ全員が当講座を受講しています。



接客場面のロールプレイの様子

■講師は“CODA(コーダ)”
CODA(コーダ)とは、Children Of Deaf Adultsの略で、“耳の聞こえない親を持つ子ども”という意味であり、当講座の講師である青山好一もその1人です。両親が聴覚障がい者であったことから、日本語と同じように、母語として手話を身に付けました。生まれたときから聞こえる世界と聴こえない世界、両方を自然と経験してきた青山ですが、聴覚障がい者の対応について「正解はない」と言います。なぜなら聴覚障がい者と言っても、1人1人欲しているものや考え方が違うからです。しかし、そのような立場での気持ちや手話を学ぶことで、相手への「理解」を深めることが、一番重要だと感じ、講座ではその部分に重点を置いています。

■「手話言語条例」の制定で高まるニーズ
2011年に「障害者基本法」が制定され、日本で初めて手話が言語と認定されました。また、2013年に全国で初めて鳥取県で「手話言語条例」が制定されたことをきっかけに、各都道府県で次々と条例採択への動きがひろまりました。また、“筆談ホステス”や“ろうあ市議”などがニュースで取り上げられ、聴覚障がい者のことが広く知られるきっかけとなりました。しかし、聴覚障がい者の現状や手話の認知はまだ低いのが現状です。病院や学校など、重要な場面では手話通訳士を配置していることはありますが、買い物に行くなどいう日常生活の中では、わざわざ手話通訳士を呼ぶことはなく、細かい要望が伝えられなくても「仕方がない」と言います。また、間違った配慮から、逆に聴覚障がい者を傷つけてしまうことも問題となっています。このような実態を改善し、聴覚障がい者が分け隔てなく生きられる社会の実現を、当協会は目指しています。

 

ビジネス手話講座 開講案内
NYNY大阪 最終会(ロールプレイ) 6/30(火) 10:00~14:30
場所=桂経営北浜教室 大阪市中央区平野町1-8-11 桂経営北浜ビル7F

NYNY明石 最終会(ロールプレイ) 7/1(水)  10:00~14:30
場所=明石商工会議所 5F 兵庫県明石市大明石町1-2-1

NYNY京都 最終会(ロールプレイ) 7/2(木)  10:00~14:30
場所=第8長谷ビル 8F 京都市下京区烏丸通り仏光寺下ル大政所町680-1

※今後のビジネス手話講座

NYNY明石 全5回 9/1、9/8、9/15、9/29、10/6

NYNY京都 全5回 9/2、9/9、9/16、9/30、10/7

NYNY大阪 全5回 9/3、9/10、9/17、10/1、10/8
(全会場とも、時間・場所は上記と同じ)

 

講師紹介


青山好一(あおやまよしかず) 1971年生まれ
一般社団法人日本ビジネス手話協会 理事、手話通訳士
滋賀県登録手話通訳者、大津市登録手話通訳者
京都府登録手話通訳者、京都外国語大学大学院非常勤講師「手話」担当
滋賀県知事選政見放送にて手話通訳担当(びわ湖放送)
滋賀県議会のテレビ番組の手話通訳担当(びわ湖放送)
きらめきこうか(甲賀市)の手話通訳担当
(あいコムこうか光テレビ(ケーブルテレビ)

耳が聞こえない両親の元に生まれ、自然に手話を覚える。
大学卒業後、耳が聞こえない人も楽しめる旅行を企画したいとJTBに入社。
その後、聞こえる人でもわかりにくい保険は、聞こえない人にはもっとわからないだろうという想いから、
アリコジャパンに転職。手話通訳者をもっと増やしたいと全国手話研修センターを経て、現在に至る。

●取材に関するお問い合わせ●
一般社団法人日本ビジネス手話協会 (担当:青山)
電話番号:075-603-5055      携帯番号:090-8465-4431
メール:[email protected]
以上

 

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