2021年10月22日

台湾デザインの祭典「未来の花見:台湾ハウス」が京都へ この秋、台湾の香り漂う庭園で、文化を映した作品に出合う
会期:2021年10月23日 (土) - 11月7日(日)

京都の町家で台湾の庭園を感じる

財団法人台湾デザイン研究院

台湾経済部工業局、台湾デザイン研究院(所在地: 台北市)は、台湾クリエイティブの祭典「未来の花見:台湾ハウス」を東京展に続き、京都展を開催いたします。
コロナ禍でさらに深まった日本と台湾との友情を「花」というモチーフで表現し、日本で“未来の花見” という名の宴を催すことで、再会を待ち望む気持ち、そして台湾の自由な文化と多様なデザインを届けたいという想いが込められています。今回の関西への巡回では、日本の庭園の特徴となる京都の町家を選び、借景という手法で、テーマをより身近に感じ、日本と台湾との文化の融合・共演を表現しています。
台湾のクリエイティブシーンは、ここ10年で多様な変化をもたらしました。製造業中心だった産業界も、デザイン思考をコア・バリューとした国の政策などにより、台湾独自のオリジナリティとクオリティの向上を目指してきました。それは、いち早いSDGsへの取り組みやコロナ禍でのマスク配布のシステム構築など、前進する台湾のクリエイティブの特徴を表しています。
本イベントでは、これまでの歩みを踏まえ、台湾デザインの特徴を「リソースの統合」、「社会への応用」、「時代に応じるパワー」の3つに分けて、台湾デザイン産業の象徴的な10の事例を紹介します。 さらに、今、台湾で最も注目を集める8組のクリエイターが、サステイナブルで再生可能な素材を使用し、台湾の植物のイメージを再解釈し、台湾のデザインエコシステムの多様性と協調性を表現します。
キュレーションは、台湾気鋭のコンサルティングカンパニー「Plan b」とキュレーシ ョンファーム「草字頭(Double-Grass)」がタッグを組んでいるのも見応えの一つです。「台湾の庭園」をイメージした会場では、台湾茶香水ブランドが桃園国際空港のために開発したオリジナルの香りで来場者をお出迎えします。会期中は、第一線で活躍する日本と台湾ゲストを迎えたオンライ ントークセッションも開催いたします。

イベントの見どころ

1.香り:台湾の「島の息吹」を感じる ‒ 国門香Breath Taiwan
会場では、台湾桃園国際空港株式会社のためにデザインされた、台湾を表現した爽やかな香りが漂い、来場者を包み込むようにお出 迎えします。針葉樹林、シダーを使用し、自然の生態系と素晴らしい香りの宝庫である貴重なこの小さな島の森林を演劇的に解釈し、 訪れた人は台湾に入ると、息を吸うことで一歩一歩台湾の土地を感じていただけます。「未来の花見:台湾ハウス」の野の花の庭で、 台湾デザインのユニークな表情を息で感じ、体験していただけることを願っています。

2.会場デザイン:野の花園「The Fictional Garden」
花を中心とした空間デザインは、台湾の庭をイメージしています。庭のデザインは、往生と精神性の探求はもちろんのこと、人間の文化と芸術、自然科学、社会学、技術、神話、文学な どの多面性を常に反映しています。会場では、「リサイクル可能な素材」、「最新の生産技術」、「伝統工芸」を切り口に、さまざまな分野のクリエイターと協力して、台湾の未来の庭を創造しました。島の西部・中央山脈・花東縱谷といった多様な気候帯や植物や人文に呼応するように、クリエイターたちの作品がレイアウトされています。

3.台湾デザインの3つの特徴が展示
台湾デザインの特徴を「リソースの統合」、「社会への応用」、「時代に応じるパワー」の3つに分けて、台湾デザイン産業の象徴的な10の事例を紹介します。
・リソースの統合
台湾は、長年OEMの経験とハイテク産業の発展によって、強い技術と開発力を積み重ねてきました。産業規模はあまり大きくありませんが、中小企業だからこその柔軟性を発揮できる特徴があります。クロスセクターによる共創、リソースの統合、積極的な連携など、新しいものにチャレンジする精神に富んでいます。強い製造力とクリエイティブな環境のもと、台湾の製造業は、社会での応用において大きなエネルギーになっており、デザインと合わせた進化は、産業に新しいバリューをもたらしています。
「リソース統合」では、クロスセクターによるデザイン力と製造力は、台湾の「ノバラガーデン」を育んでいます。また、持続可能に着目し、さまざまな素材にもチャレンジしています。今回展示する、クラウドファンディングでアジア最大記録となった「Stair-Rover 八輪スケートボード」は、リソースを統合した代表的事例となります。
・社会への応用
台湾では自由な民主主義が重視され、あらゆる人が社会課題にチャレンジできる環境が整っています。オープンな考え方によって、さまざまな視点から課題と 解決法を考えることができ、創作と表現で豊かな社会をめざしています。こうした環境のなかで、デザインがパブリックな課題の解決法として広く活用され、 今ではなくてはならない要素となっています。社会課題について人々のニーズをすくいあげ、議論し、デザインやアートを通してともに打開策を考えます。
「社会への応用」では、「パブリックデザイン」、「ソーシャルデザイン」をメインに、学校の改造計画「美を学び、美学を見る」をはじめ、プロトタイプ化した都市創 生「ParkUp」、台湾の総選挙のイメージデザイン「台湾を輝かす」、デジタル担当大臣オードリータンが率いる新たな政策を生み出すラボ「PDIS」、工事現場をオ ープンスペースに変えた「工家美術館」など、台湾のデザインの多様性を紹介します。
・時代に応じるパワー
台湾はこれまでの経験によって変化に強く、時代に応じるパワーを持っています。また海に囲まれた特別な位置にあることから、チャレンジ精神を持つ民族性を 育ててきました。さらに、自然の資源に富み、異常気候が進む今の時代には、持続可能の大切さを重視しています。近年、持続可能な発展は注目されるようにな り、台湾政府も2019年に「台湾SDGs」を発表しました。それに伴い多くの台湾産業は、再生可能なグリーン素材やリサイクル可能なデザインに取り組むようにな りました。その一方、新型コロナウイルスの流行により、台湾の防疫対策の速さは注目を浴びました。「時代に応じるパワー」では、「持続可能なデザイン」をテー マに、世界規模の課題について考えます。コロナ対策で誕生した医療機関向けの「組立型病室 MAC ward」をはじめ、新しい素材でつくられたグリーン商品「オ ーライト No.ゼロ トゥースペースト」と「台湾パイン繊維皿」など台湾デザインに進化の力をもたらした事例を紹介します。

《開催情報》
「未来の花見:台湾ハウス」 京都展
日付:2021年10月23日(土)-11月7日(日) 時間:10:00~18:00
会場:ザ ターミナル キョウト(入場無料) 京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町424番地  TEL:075-344-2544
公式サイト :https://www.taiwannow.org/jp/program?id=1

主催|経済部工業局
実施|台湾デザイン研究院
協力|財団法人文化台湾基金会、公益財団法人日本デザイン振興会、ザ ターミナル キョウト
キュレーター|Plan b、Double-Grass
アドバイザー|method inc.

◆プレスリリース画像
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◆プレスリリースPDF
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